単体の計算機の能力を越えた性能を安価に実現するために、 複数の計算機を一つの大きなシステムとして使用する計算機クラスタ システムが実用化されつつある。 計算機クラスタシステムは図\ref{fig:shokuba}のように、 オフィスや研究所にある計算機を安価な標準品のネットワークによって 接続して構成される。このクラスタシステムの上で効率良くかつ公平に 仕事を行うことを可能にする計算資源の割り当て方式を構築することが 本研究の目標である。つまり、あるマシンはいくつもの仕事を抱えているの に一部のマシンにはまったく仕事がない状態や、あるマシンはメモリが足り なくてディスクアクセスが頻繁に起こっているのに他のマシンは搭載された メモリの一部しか使用されていないといった状態を回避する資源割り当て 方式を研究開発する。